車椅子常用者の注文住宅

最近のハウスメーカーさんや工務店さんにおいては、施主様を取り込むための契約ありきで、契約後
会社側の都合での着工をするために、重要な設計段階を急ピッチで進めることがザラにありますので、介護福祉住宅において竣工後に失敗に気づく声をよく聞きます。

私自身は施主様のペースに合わせることを信条としておりますので、介護福祉住宅において顔合わせから着工まで、最長で4年かけたこともございます。

仰る通り、障がいの症状や介護者の動線やクセなど、あらゆる情報をもとに部屋の配置・動線をはじめ、設備機器の選定、取り付け位置のアセスメント(医師やOT/PTを含めた意見収集)のノウハウが要りますので、福祉に精通した設計者に依頼されることがポイントになると思います。

福祉に詳しい他の回答者さん達も既に仰っておられるように、施工側に技術的なものを期待するのではなく、設計ですべてが決まってしまうのがバリアフリー住宅の怖いところでもあります。

通常の住宅においてもハウスメーカーさんは一般工務店さんより、厳しい基準をクリアする工法・材料などを指定されている場合が多いので単価も高くなるのが一般的です(会社が大きい分、本支店経費が盛り込まれることも)
ご予算において木造は、メータモジュール仕様にするケースも多いので、単価は2割ほど多めに見積もっておいたほうが無難です。

障がいの症状も様々で、車椅子使用のかたでも住宅の仕様は同じものはなく、パターン化はできないものばかりです。
また、デザイン住宅と違い、介護福祉住宅の内容については私自身は今までのお客様の住宅内容について個人情報保護扱いで公表しないようにしております。
障がいをお持ちのかたの暮らしは他人に見られたくない部分が多々あることを知っておりますし、弱者を狙った犯罪に巻き込まれないよう防犯上の意味合いもございます。
ネット上など一般公開しない分、お仕事を承るお客様に対しては同じ障がいのケース物件に関して打合せ時にご紹介することはございますが、先に申し上げたように打合せを進めるうちに同じ仕様になることは、まずございません。

弊社の場合は、工務店をかかえておりませんので、毎回施主様のお住まいの地域の工務店さんにお願いしており、福祉建築の知識が無くても施工監理で重要なポイントを私が現場指示する形をとっております。
ちなみにハウスメーカーさんは外部の設計事務所と組むことはなく、内部の設計部署が設計されます。

介護福祉住宅において、障がいをお持ちのご家族のかた中心の考え方になりがちですが、実はご両親の老後も含めた複合的な配慮も必要になります。

設計事務所に依頼すると、設計部署もある工務店に比べ余計な費用がかかると勘違いされる方が案外多いようですが、設計と施工を別会社に依頼してもトータルはさほど変わらないケースは多いので、それぞれ技術力のある会社にご依頼されることをオススメ致します。

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